HOME > 天然石卸販売について > エピソードオブボージャイ
「あなたはボージャイエネルギーの守護者です。」
1970年頃のこと、カレンは友人と共に当時評価の高かったチャネラーを訪ねました。敬虔なクリスチャンで神秘主義的なことにキリスト教的立場をとっていた彼女は、友人に誘われるまま付き添いとして、サミュエルという存在が降りてくるチャネラーに会うことになったのです。サミュエル=チャネラーはカレンを紹介されるとすぐさま、「あなたの偉大な価値の名はボージャイです。あなたはボージャイエネルギーの守護者です。」と告げました。カレンが暮らすカンザスから何百マイルも離れたところで、ごく身近な者しか知るはずもないボージャイの名が突然出てきたことに、彼女は驚嘆し動揺しました。
彼女の友人もまたカレン以上に驚きました。サミュエルはここ数年、アドバイスを求めにやって来るヒーラーたちに「治療には手を使わずにボージャイのエネルギーを使いなさい。ボージャイは全ての源より発せられるバランスのエネルギーです。」と伝えてきたのを友人は度々聞いていたのです。
写真左:レインボウ・ボージャイ。両性を併せ持つ。通常はペアを組まずに単体でヒーリングに使われる。
写真右:EARTH-LOVE WORKSはカレンの組んだ最適なペアをそのまま専用箱に入れて卸しています。
「ボージャイ」との出会い
幼い頃のカレンは言葉が遅く両親を心配させていました。しかし本人は、カンザスの自然の中で周囲の動物たちとの交流を楽しみ、満ち足りた毎日を過ごしていたといいます。中でも彼女の大の仲良しはワタリガラスの「ボージャイ」でした。彼女たちにしか分からない会話を楽しんでいたので、周囲の大人たちは少し気味悪がっていたようです。
ある日、カレンは祖父に連れられて彼の土地にある自然のピラミッドの様な山へ遊びに行き、雨に地表が洗われたあとに、変わった石があるのを見つけました。ごつごつした石の周りに滑らかな表面の石がサークルを形作っているさまを見た幼いカレンは、それがカラス「ボージャイ」の巣で、それぞれの石がボージャイの卵だと思い大切に持ち帰りました。そしてこれを「ボージャイストーン」と名づけます。それ以来山を歩き回り、ボージャイを集めることが幼い彼女の楽しい「遊び」となり習慣となりました。
カレンは成人してもなお、この「習慣」を続けていました。周囲の人々はいい年をしてこの地味な石を集め大切にしているカレンを理解できませんでした。彼女自身もまた、なぜ心の奥深くでこの石に魅かれるのかを説明出来なかったのです。
神秘体験
60年代後半、最初の子どもが生まれてまもなく、クリスチャンとしての信仰を深めていたカレンは、信仰心を満たす為にどの宗派の教会に入ろうか迷っていました。そこで度々断食をして神に祈り、進むべき道を示してくれるようにいつも願っていました。
そんな夏の日の午後、カレンは子どもを寝かしつけながら寝室で聖書を読んでいると、裏口から誰かが入ってくるような物音に気がつきました。夫が帰宅したものと思って出迎えようとそちらへ向かうと、誰もいません。そして夫がふざけているものと思い、クローゼットの扉を開けてみたりしていると、ダイニングのほうで気配がします。行ってみると、部屋中に白い霧が立ち込め、ブラインドから差し込むカンザスの夏の日差しに怪しく光っていました。呆然とその光景を眺めていると、霧はどんどん濃くなり、まるで雲の中にいるようになってしまいました。
カレンはあわてて子どもの寝ている寝室に戻りました。ベッドに腰掛けて、いったい何が起きているのか頭を整理しようと務めていると、その雲のようなものが寝室のドアまでやって来て、だんだんと一箇所に集中し、人の形のようになってきたのです。カレンは悪魔の化身だと思い、神に祈り助けを乞いまし
た。しかし、その存在はただそこに静かにふわりと立っているだけです。そして彼女はこの存在から穏やかで愛に満ちたエネルギーを感じ取り、これが悪魔の類であるはずがないと直感しました。
写真:カレン・ギルスピー。後ろのイラストはカンサスインディアンのチーフ。カレンは彼の生まれ変わりだと信じている。
恐怖と混乱が引いてゆくと、その存在はカレンの目の前にスッと近づいてきました。カレンは「あなたは神の使いですか?なにか、わたしにメッセージがあるのでしょうか?」と訊ねました。するとドンッと胸の辺りに衝撃を感じ、その霧の存在は消えてしまいました。あっけにとられたカレンは、「いったいどういうことでしょうか?これがメッセージなのですか?」とあわてて尋ねま
カレンはこの体験に感動し興奮しました。しかし当時の彼女は、この霧の存在のメッセージを理解していなかったようです。キリスト教的な解釈を求めて教会の神父に報告すると「悪魔祓いをしなければならない。」と言われる始末でした。そして周囲の人々は皆「夢でも見ていたんだろう。」と解釈しました。
写真:ボージャイが採集されるピラミッドのような山。ワタリガラスをトーテムとするカンサスインディアンの聖地であった。
万物の根源との絆
サミュエルに「あなたの偉大な価値の名はボージャイです。」と告げられたカレンは、あの夏の霧の存在を連想しました。あの体験以来、より一層ボージャイストーンを大切に集めていたのです。「あの存在・・・私の中に入ってきた霧はなんだったのだろう?」心の中でこう自問すると、「いったいどうしたことなの?サミュエルがいなくなったわ!」とチャネラーがあわてた様子で叫び、沈黙してしまいました。カレンがやはりチャネラーなんてインチキなんだと思っていると、程なくしてサミュエルが戻ってきた様子で、チャネラーが再び話し始めました。「万物の根源まで行って来ました。そうしないと私にはこの問いに答えられないのです。あなたが結びついた存在は万物のソースそのものです。あなたは、今までの全ての生を通して、そこへ到達したのです。全ての生で身に着けた愛のエネルギーが、根源へあなたを結びつけるまでに成長したからです。あなたの内に入った存在はソースそのものです。万物は、この根源と絆をもちます。充分に成長すれば、皆あなたと同じような体験をするのです。ボージャイを護り、人々に伝えなさい。それが今生での役割です。そのことが、より多くの人の『万物の根源との絆』を育て、たしかなものにするでしょう。」
カレンの意識はこの言葉に抵抗しました。しかし、腑に落ちてしまったのです。以来、サミュエルとの対話を通してキリスト教的常識を一つ一つ脱ぎ捨てていったカレンは、ボージャイストーンが生活そのものになっていきました。